函館の海をより身近に、より楽しく
函館は「水産と観光の街」として多くの人々に親しまれています。しかしながら、大規模な水族館が不在である現状に対し、私たちは新たな可能性を追求しています。過去には約78億5,000万円という建設費用が課題となり、その実現には至りませんでした。
この課題を乗り越えるため、私たち「まちかど水族館」プロジェクトは、"まちなかの遊休スペースを活用して「小さな水族館をたくさん作る」"という新しい視点のもと分散型水族館の構想を推進しています。この新しい形の水族館を通して、子どもから大人まで、誰もが気軽に函館の豊かな海洋生物や地域の水産業に触れ、海を身近に感じ、学び、楽しむ機会を創出することを目指しています。プロジェクトは2024年に開始され、現在8名の水族館が大好きなメンバーで活動しています。
「まちかど水族館」に込められた想い
函館市は長年にわたり水産業を基幹産業として発展してきましたが、市民が海や魚、漁業、水産業に直接触れる機会は意外にも限られています。楽しく魚と触れ合える機会は限られているにも関わらず、テレビ等を通じて受動的に入ってくる情報は、資源量の減少や原材料の高騰といった経済的な側面が多く、水産業に対するポジティブなイメージが醸成されているとは言えません。
私たちは、このような現状に対し、自ら能動的に「遊び」「学び」の機会を得られる場所があれば、水産業や海洋教育について、その魅力や可能性がより広く伝わると確信しています。「まちかど水族館」は、単に魚を展示するだけでなく、函館の街の遊休スペースを活用することで、誰もが気軽に海の生物や水産業に触れ、興味を持つきっかけを創出します。
この取り組みを通じて、私たちは水産業や海の豊かさの魅力を再発見し、その未来を担う子どもたちが、体験を通してポジティブな視点と深い関心を持てるような機会を提供したいと考えています。同時に、まちに活気と賑わいを生み出し、地域の経済が循環する仕組みを構築することで、持続可能な地域社会の発展にも貢献していくことを目指しています。
withの方々について
🤝共同パートナー
株式会社ブリッジプロダクション
株式会社ブリッジプロダクションは、「まちかど水族館」プロジェクトの発起人であり、その推進を担う共同パートナーです。代表の菊地氏は、この革新的な構想を立ち上げ、小田島水産様、菅原組様といった地域の皆様との連携を築き、水族館設置実現に向けて尽力してまいりました。地域の活性化と海洋教育の普及という共通の目標のもと、プロジェクト全体の調整と実行を牽引しています。
✨設置協力
小田島水産
函館市で100年以上にわたり塩辛メーカーとして歴史を重ねてきた企業です。近年、イカの漁獲量減少という厳しい状況に直面する中で生まれた、社内の遊休スペースを「まちかど水族館」の展示場所としてご提供いただいております。地域に根ざした企業として、まちづくりと海洋教育への貢献に深いご理解を示してくださっています。
菅原組
海洋土木事業を専門とする企業です。地域社会への貢献と海洋教育の普及という共通の理念のもと、「まちかど水族館」プロジェクトにご協力いただいています。特に、会社の入り口スペースに水槽を設置していただくことで、来訪者に海洋生物との出会いの場を提供し、海洋への興味関心を高める役割を担っていただいております。